シンガポール・リテール銀行雑記

HSBCシンガポールのプレミア口座を中心に、シンガポールのリテールバンクの利用方法をアップしていきます。

DBS || 口座解約時に注意すべきこと

シンガポールでは受取人の携帯電話番号の情報があれば送金可能なPayNowというサービスが提供されています。このサービスの利用には、送金人・受取人共にシンガポール国内の銀行に口座を持ち、携帯電話番号が銀行に登録されている必要があります。PayNowに登録可能な口座は1携帯電話番号につき1口座のみです。例えばHSBCの口座をPayNow口座として登録した場合、他行の口座はPayNowの送金や受取口座として利用することはできません(登録変更はいつでも可能です)。

通常、PayNowで送金すると相手の口座に即時入金されますが、以前友人と飲みに行った後、友人から割り勘した飲み代をPayNowで送ったとの連絡を受けても私がPayNowに登録する口座に着金しないという出来事がありました。即時着金のPayNowではあり得ないことです。このとき友人は、DBSのPayLahアプリから私の携帯電話番号を入力し、送金していました。

(PayLahとはDBSが提供する決済アプリで、中国だとアリペイ、日本だとペイペイに近いです。DBS口座保有者に提供されるサービスですが、DBS口座保有者はPayNowサービスもPayLahアプリを使って利用できます)

その後気になって調べたところ、以前DBS口座を解約したにも関わらず、当時利用していたPayLahアプリを含むインターネットバンキング利用は継続されていることが判明しました。PayLahに登録している場合、PayLah上で送金されたお金は携帯電話番号を使っての送金であってもPayNowに登録済みの銀行口座ではなく、PayLahアプリ上に反映されるようです。今回の件は、私がPayLahアプリを再インストールし、PayLah上に金額が反映されていることを確認しました。その後DBSのコールセンターへ電話し、PayLahを解約する手続きをとりました。

PayLah解約手続きの際に知りましたが、DBSでは銀行口座を解約しても申し出がなければインターネットバンキング及びPayLahは解約される訳ではないようです。DBS口座を解約する場合には、インターネットバンキングや付随するPayLahの解約は別途必要である旨ご注意ください。仮にPayLahの残額はDBS口座への入金となりますので、口座解約の際に同時にPayLahの解約手続きも進めるとよいでしょう。