シンガポール・リテール銀行雑記

HSBCシンガポールのプレミア口座を中心に、シンガポールのリテールバンクの利用方法をアップしていきます。

HSBC || 1年以上利用がない場合に備え、知っておきたいこと

下記のエントリーは2019年6月時点での内容です。休眠口座の取り扱いについては昨年変更がありましたので、最新の内容は、2019年7月28日付でアップした「HSBC // 休眠口座の取扱いに関する変更」をご参照ください。

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日本の銀行ではあまり馴染みがない概念の一つに、口座の休眠状態が挙げられます。馴染みがないといえば語弊がありますが、海外ほど口座の休眠状態を意識することもないでしょう。何故ならHSBCの場合、1年以上利用がなければ口座が自動的に休眠状態となってしまうからです。

海外に作った口座ですから、口座には預金を預けっぱなしで放置という方も多いと思いますが、長期間動きのない口座は不正利用の標的になりやすいという事情があります。不正利用防止のため、銀行は長期間動きのない口座の休眠という措置をとっています。

HSBCの口座が休眠状態になる条件はただ一つです。1年以上「出金」のない口座は全て休眠状態となる、これだけです。いくら1年以内に口座への入金があっても出金がなければ、口座は休眠状態となります。ただし、マルチカレンシー口座についてはいずれか一つの通貨が1年以内に出金されていれば、休眠状態にはならないようです。

休眠状態となった口座への入金はできるようですが、休眠状態の口座からの出金はできないため、カードでの現金引き出しや為替取引、送金も全てできなくなります。HSBCが発行するキャッシュカードには有効期限があり、期限前になると自動でカードが送られてきますが、口座が休眠状態だと自動でカードが送付されません。この場合、休眠状態の解除手続き後、カード送付のリクエストを行う手間が生じます。

口座以外にも、実はインターネットバンキングにも休眠状態が存在するのです。1年以上ログインなき場合、こちらも利用が凍結されてしまいます。インターネットバンキングが休眠状態になると郵送でその旨をお知らせする案内が届きますので、受取後は速やかに担当者に連絡をして解除依頼しましょう。なぜならインターネットバンキングの凍結後1ヶ月以内に解除手続きを取らない場合、インターネットバンキングのアカウントが強制的に削除されてしまうからです。利用には再登録が必要となり、ユーザー名等新たに設定し直す必要があります。非常に面倒なので、インターネットバンキングはこまめにログインしておきましょう。休眠状態の解除依頼方法(インターネットバンキングでも解除依頼できるんです)については次回お話しします。